
コーディネート
動物病院の待合室インテリアコーディネート/クラシックな空間づくり|みやした犬猫医療センター様
2025.11.27
1.ホテルライクなインテリアを叶えた、クリニック待合室のコントラクト事例
みやした犬猫医療センター様の内装づくりを、アサヒ家具サロンがトータルでお手伝いさせていただきました。
設計段階からご相談をいただき、理想の空間をつくるために、何度も打ち合わせを重ねながらコーディネートを進めていきました。



待合室は、クラシックスタイルの家具・照明・カーテンで統一感を持たせ、動物病院でありながらも落ち着きある病院インテリアをご提案させていただきました。
2.アーチ窓の魅力をそのまま残すためのこだわりのカーテンづくり
待合室は、まるで海外の住宅を訪れたような多角形の間取りとアーチ窓が連続する特別な空間です。
中でも大きなポイントになっているのが、海外の住まいを思わせるアーチ窓。
豪華なモールディング枠が存在感を放ち、施主様も特にお気に入りのデザインでした。

「このアーチの形をできるだけ美しく見せたい」という思いを大切にしながら、これまでの施工例や海外の事例写真などをご覧いただきつつ、いくつかのカーテンスタイルをご提案。ご相談を重ねる中で、ふんわりとしたラインがアーチの曲線と調和するフラットバルーンシェードが一番しっくりくる、という結論に至り、採用となりました。

ただ、アーチ窓用のカーテンをつける際の悩みどころは、取り付け位置によってはせっかくのアーチ形状を隠してしまう可能性があること。一般的にはアーチ窓の上部にカーテンを付けるしかないケースが多く、それだとアーチの美しさが隠れてしまいます。
「それは避けたい」という施主様のお気持ちに応えるため、アーチを活かしつつシェードを付けられるよう、デザインと機能の両立を考えた工夫をさせていただきました。
一方で、シェードを取り付けるには“壁の下地”が必要ですが、アーチ窓には元々その下地がありませんでした。

そこで私たちは、アーチの形をじゃましないよう、窓の途中の位置にシェードを取り付けるための専用の下地を新たに設置しました。アーチを隠さず、なおかつシェードが美しく収まる位置を細かくシミュレーションしながら施工方法を検討しました。
アーチ部分のラインがきれいに見えるよう調整しながら、細い心材を使って下地をつくり、白く塗装してアーチのデザインになじむように仕上げました。

3.生地選び ― 甘すぎず、品よく整えるバランス
ドレープ生地は、無地でありながら上品な光沢感のあるタイプをセレクト。
無地だからこそ素材の良さが引き立ち、過度な装飾に頼らず“上質さ”を感じられる仕上げに。
一方、レースはオパール加工のシアー生地。
華やかな柄をあしらっていますが、ドレープとのメリハリが生まれることで、クラシックらしい甘さと落ち着きが心地よく同居します。
柄 × 無地の組み合わせは、華やかさと上品さを両立したい空間にとてもおすすめです。

こうして取付をしたフラットバルーンシェードは、海外のインテリア写真に出てくるような軽やかで上品な雰囲気でアーチ窓によく合いました。
光を受けてほんのりと膨らむ柔らかなシルエット。アーチ窓の曲線と調和しながら、空間全体にやさしい雰囲気をもたらしてくれています。やわらかな自然光がシェードから院内に差し込み、来院される方に穏やかな印象を与えてくれます。
4. 犬ゾーン・猫ゾーンでチェアカラーを分けたやさしい動線づくり
動物病院ならではの工夫として、犬用・猫用で待合スペースを分けています。
空間の雰囲気を壊さずにゾーニングができるよう、クラシックチェアの張地カラーでさりげなく区別しました。

・犬ゾーン:深みのある赤のクラシックチェア

・猫ゾーン:落ち着いたグリーンのクラシックチェア
どちらも上品なクラシックデザインながら、それぞれのスペースに落ち着きと安心感をもたらしています。
5. エントランスを彩るシャンデリアとペンダントランプとブラケットランプ
エントランスのアーチ型カウンターの上には、シャンデリアとペンダントランプをバランスよく配置しました。
間延びしないように、中央に固まり過ぎないようにと、配線位置には気を配りました。

ブラケットランプは、犬猫それぞれの待合スペースに合わせて、敢えてデザインの違うものを採用しました。
メインのシャンデリアとの相性を考え、フレームカラーはブラックで統一しました。
院内全体にやわらかい灯りが広がり、来院される方を温かく迎える、印象的で居心地の良いエントランスになりました。


病院インテリアとしては珍しいクラシックな照明が、上質で安心感のある雰囲気を作り出しています。
6.壁紙とプチシャンデリアでかわいらしい洗面所


陰影が美しいプチサイズのシャンデリアは、カップを低天井用のものに変えて高く吊れるようアレンジを加えました。花柄のかわいらいいクロスにシャンデリアが映えます。
7.まとめ
クラシックでホテルライクな空間と、病院としての機能面、患者さんの居心地の良さを両立した「みやした犬猫医療センター」様ならではのインテリアコーディネート。
アーチ窓にふんわり寄り添うフラットバルーンシェードや、犬と猫で色を分けたチェア、やわらかく灯る照明…
施主様の想いが詰まった、温もりのある空間に仕上がりました。
上質でホテルライクな雰囲気の中にも、来院される方と動物たちにそっと寄り添う、居心地の良い空間になっています。
【 待合室 】
待合室チェア
サイドテーブル
フラットバルーンシェード(ドレープ・ASWAN)
プレーンシェード(レース・SANGETSU)
シャンデリア
ペンダントランプ
ブラケットランプ
【エントランス】
外灯
【診察室】
ロールスクリーン他 カーテン一式
【洗面所】
ペンダントランプ
担当:インテリアコーディネーター 村田 瞳
みやした犬猫医療センター 様
〒737-0012
呉市警固屋5-7-13
TEL: 0823-28-5995
◆アサヒ家具サロンは、【住まいのコンシェルジュ】でありたいと考えています。
わたしたちは、お客様とのコミュニケーションをなによりも大切に考えています。
家具は一度購入すると長く使っていくもの。お客さまとも長いお付き合いになります。家具ご購入の際には、インテリア・コンシェルジュ(担当者)がつき、ヒアリングからご提案、商品のお届けまでを担当コンシェルジュが中心になって行います。お宅を実際に拝見させて頂くことで、のちの長いお付き合いのなかで、「あそこのスペースをちょっとイメージチェンジしたいんだけど」などの具体的なご相談にも、同じシーンを思い浮かべながらリアルで細やかなご提案ができます。
現状の家の雰囲気がうまく伝わらない、置きたい場所の説明がうまく伝わらないなんてことを軽減し、かゆいところに手が届くご提案をさせて頂きます。
繰り返しインテリアのご相談をいただくなかで、ときにはたわいもない日常の世間話で盛り上がったりしながら、担当者とお客様とのあいだに良好な信頼関係を築いていきたいと考えています。インテリアのことならなんでも、「ちょっと相談してみよう」とフラリと立ち寄っていただけるような、そんな関係性を目指しています。

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